2016年が始まりました。「一年の計は元旦にあり」といいます。「今年は***」、「今年こそ***」と計画を立てたでしょうか。計画をしっかり遂行し、成果をあげて良い年にしたいものです。(私は天命を知る年なので、1.***、2.***、3.***の3つです。(内容は秘密です))

計画を遂行し成果を上げること、これには「PDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルをまわす」ことで継続的に改善することが必要です。私は日頃のコンサルティングで、「PDCAサイクルをまわすために、Pにおいて達成度が誰でも同じように測定できる目標を設定することが重要である」と言っています。達成度が誰でも同じように測定できる目標とは、例えば、「売上を10%向上する」、「お客様の待ち時間を半分にする」などのようなもの。「もっと売上を上げる」、「お客さまの利便性を向上する」ではダメです。

なぜでしょうか。

主な理由は次の2つです。
1.Planにおいて、達成すべきレベルが客観的なものになることで、現状とのギャップが明確になり、このギャップを埋めるための施策が具体的なものになります。複数人で取り組む場合には、皆の認識が同じものとなります。
2.Checkにおいて、皆が同じように「○」か「×」という達成度を評価できます。「△」という曖昧な評価では「まあまあ頑張った」となりActにつながりません。

目標について、「達成度がはかれること」に加えて、もう一つ重要なことがあります。ワクワクするような「チャレンジ目標」とすることです。

「目標管理制度」を導入している会社は多いのですが、これがなかなか上手く機能していないようです。この制度は、本来は自己のスキルアップのためのツールであり、マズローの欲求段階説にある「自己実現欲求」を追究するものです。
これを「目標管理<評価>制度」としてしまったために、本人は目標が達成できなかったときに評価が低くなることを回避するために、目標をできるだけ低くすることに意識が向いてしまっています。チャレンジ目標をたてるからこそ、達成する
ためにどうするかという知恵を絞り努力するものですし、目標に到達した時の達成感も味わうこともできるのです。

ゴルフはスコアという達成度がはかれる目標を立てやすいのですが、このとき自分の目標を達成できなかったときの評価を気にして、昨年とあまり変わらない低い目標を立てようとはしないでしょう。そんな目標ではワクワクしませんし、意味の無いことは誰でもわかります。

ゴルフもビジネスも、「達成度を測定できるチャレンジ目標」をたてるからこそ、これを達成するために知恵を絞り努力し、到達した時に充実感を得られるのです。