吉田薫(経営コンサルタント)の「仕事もゴルフも『心技体』」

コンプライアンスコンサルティング

利害関係者の期待に応える積極的なコンプライアンス活動コンサルティング

d1bc45b98561e7243cd0ff12c114832d_sコンプライアンスとは一般に法令順守(遵守)といわれます。組織が法令を遵守することは当然のことなのですが、多くの不祥事例からはその難しさが伺えます。しかし、法令を遵守することは組織として最低限取り組まなければならないことであり、さらに利害関係者の期待に積極的に応えるコンプライアンス活動を支援します。

コンプライアンス活動の進め方

コンプライアンス活動は次のステップで進めます。

  1. コンプライアンス活動の計画comp1
    1. 組織として守るべき基準とその基準でどのようなことを求められているかを洗い出します。守るべき基準は法令のみではなく、業界のガイドライン、お客さまの要求事項など幅広くとらえます。
    2. 組織の利害関係者の期待を洗い出します。お客様、従業員、取引先などが組織にどのようなことを期待しているかについて積極的にとらえます。
    3. 上記1.、2.について組織でどの程度できているかを評価し、足りないことを認識し、今後の組織のルールを策定します。
    4. 組織のルールを全従業者に周知します。このとき従業者のコンプライアンスへの意識付けが最も重要で、「正義が利益かを選択する場合には迷うことなく正義をとること」を徹底します。
    5. 定めた組織のルールについて、目標値を設定します。目標値には例えば「コンプライアンス違反がゼロ件」という結果指標と、組織のルール遵守(例えば「取引先への発注は必ず書面でおこなう」など)に関するプロセス指標があります。
  2. コンプライアンス活動を実行します。
  3. コンプライアンス活動の実施状況を測定します。このとき1.で定めた各指標の達成度を評価します。
  4. 達成度の評価により、不適切なものに関して是正策を検討します。
適切なコンプライアンス活動のために

適切なコンプライアンス活動に次を重視します。

1.管理職層の率先垂範と支援

活動計画を作成するプロジェクトメンバーを部下に持つ管理職は、部下が活き活きとプロジェクトメンバーの役割を果たすことができるように積極的に支援しなければなりません。

組織のルールは管理職こそが絶対に遵守しなければなりません。管理職がルール違反している場合、その部下もルール違反を犯してしまうものです。

さらには管理職層が部下から慕われ魅力的になることもコンプライアンス違反対策には必要です。

2.従業者の意識付け

組織のルールをどんなに精緻にしてもコンプライアンス違反は撲滅できません。「正義が利益かを選択する場合には迷うことなく正義をとること」を従業者に徹底して意識づけます。

3.過剰な組織のルールの回避

過剰な組織のルールに対して従業者は「守っているふり」をするようになります。初めは小さなルール違反だったものが次第にエスカレートして重大な不祥事となった例は数多くあります。プロジェクトメンバーのみでルールを作成する場合には、何かあったときの責任などを考慮するあまり過剰なルールを作成しがちです。確実に順守できるルールを作成し、その順守状況を確認しながらルールを見直すことをお勧めします。

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