こんにちは。仕事とゴルフの「心技体」を支援する経営コンサルタント吉田薫です。

やっちゃいました。三好カントリー倶楽部西コース16番ショートホールで。ゴルフ雑誌ALBAの中部決勝大会は3位までが沖縄の決勝大会にすすめます。東海クラシックでおなじみの全長7000ヤードをはるかに超える難コース。事前の私の予測では80ストロークを切れば全国大会かなと。パーを拾いまくって15番ホールまで5オーバーで来た時、「もしかして優勝?」なんて思ったのが運の尽き。グリーン左の崖下に落として7打もかかり、次のホールも引きずってダボ。結局83ストロークでホールアウト。優勝は79ストローク、80ストロークまでが全国大会出場でした。

あーあの一打。しかし後悔先に立たず。It is no use crying over spilt milk.けれども再発防止には繋げようと思います。原因は「目の前の一打への集中が足りなかった」こと。「もしかして優勝?」、「ホールインワン賞はゴルフグリップ100本か。」などと考えたり、「グリーン右のバンカーやいやだけど、左の崖下はもっといや」とネガティブで、積極的に狙いどころを定めていなかったこともダメなところでした。そういえば日頃の練習では狙いを定めずに漫然とボールを打っていたかなと反省しています。絶対に今後に活かします。

たった1件のコンプライアンス違反による不祥事で企業の存続の危機になる事件が後を絶ちません。お客様が離れる、取引先も離れる、不祥事の対応に追われ本業に手が回らない、優秀な社員が辞める、行政処分が下されるなど影響は甚大です。その原因はコンプライアンスへの意識が低かったり、コンプライアンスのための仕組みが不十分だったりですが、日頃からの対応が行き届いていればなんとかなったはずということが多いのです。アマチュアゴルファーの1打は「あーやっちゃった」で済みますが、企業経営はそういうわけにはいきません。

私がコンプライアンスのコンサルティングや研修で述べている要点を二つ紹介します。

まずは、経営者、管理職など上司ほどコンプライアンスを実践することです。部下は上司の真似をします。上司のコンプライアンス意識が低い場合、部下もコンプライアンス意識が低くなり、企業全体のコンプライアンス意識の低下を引き起こします。上司ほど「正しいことか利益かを選択する場合には、迷わず正しいことを選ぶ」ことを実践することです。次にコンプライアンスの「適切な」仕組み作りです。コンプライアンス違反を引き起こした企業のほとんどは企業内でルールを定めていました。これが守られていなかった、つまり「適切な」仕組みになっていなかったのです。理由はいろいろ考えられます。そもそも業務の実態に合っていないルール、ルールを守るのに大変な手間がかかる、ルールを守っていないことが把握できていない、などなど。私は、「適切な」ルール作りは業務を効率化することと両立するまで知恵を絞ることと提言しています。

ゴルフも仕事も「たった1回の***」を引き起こさないために日頃からやるべきことをやっておかなければなりませんね。