吉田薫(経営コンサルタント)の「仕事もゴルフも『心技体』」

CSR(社会的責任)コンサルティング

全社一丸で本業を強化する企業の社会的責任(CSR)活動の推進コンサルティング

bc76e0453907c8658f9f0a754aea2584_s企業の社会的責任(CSR)が提唱されていますが、概念的でわかりにくいという声をよく聞きます。
このため他社がやっていることをまねをして環境活動や社会ボランティア活動や新規事業をおこすことが「我が社の社会的責任活動」として推進する例を見かけますが、コストがかかるだけで負担になっている例も見かけます。
CSR活動を「本業を強化して社会に貢献し、長期にわたって繁栄する企業のブランド作り」として位置づけ、これを実現する活動を支援します。

1.CSRの目指すこと

CSRはCorporate Social Responsibilityの頭文字をとったものです。
概念的でわかりにくく、ともすれば誤って解釈された活動を見受けます。
私は「本業を強化して社会に貢献し、長期にわたって繁栄する企業のブランド作り」と定義しています。
本業を強化することを通じて社会貢献することCSRの一番の目的です。
社会とは企業を支える利害関係者(ステークホルダー)で、お客様はもちろんのこと、従業員、取引先、地域社会などをいいます。これら社会に本業を通じて貢献することです。本業を強化し長期にわたって繁栄することは企業として当然の活動です。
「CSRのために***しなさい」という定義はありません。CSRのISO規格としてISO26000がありますが、これはCSRの要素を与えているにすぎません。
CSRとして何をおこなうかは企業が自ら決めるものなのです。

2.CSRは全社的な活動で推進

CSRは全社的な活動によって本業の強化します。
企業では様々な課題や戦略遂行に取り組んでいるのですが、特定の部門や担当者によるものが多いようです。
本業の強化のためになすべきことは、全社一丸となって取り組むことで効果が格段に向上します。
例えば、コンプライアンスを取り組み課題とした場合、各部門がバラバラに実施した場合は部門によってレベルの温度差が生じます。
重複した管理策や、整合性の無い管理策が生じることもあります。
全社で同じ課題に取り組むことでこれらは解決します。管理策の遂行のための人材教育も効果的なものになります。

3.CSRは永続的な活動

CSRは長期にわたって繁栄する企業のブランド作りです。
従って、CSR活動で***という実施策を作成して終わりではありません。
実施する施策の活動レベルは年々レベルアップすること、社会に貢献する新たな取り組みの幅を広げること、これらは永続して実施することで企業ブランドが確立します。

推進手順と期間

CSR活動の推進は組織によって目指す姿や推進方法が異なるため、ご要望に応じて支援方法を提案いたします。
ここではA社の取り組み事例を紹介します。
A社では顧客からの要望もあり、全社的にCSR活動に取り組んでいます。
取り組みにあたって、次の3カ年計画で活動を推進し、3年後に「CSR報告書」の発行を目指しています。
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Ⅰ 初年度の活動

(1)CSRの意識向上
・全社員がCSRを理解し、活動を推進できるようCSRのイメージ図を作成します。
・「CSRハンドブック」を全従業員に配布し、全社員向けの研修会を開催します。
(2)コンプライアンスの取り組み
・初年度のテーマとしてコンプライアンスを取り上げます。
・コンプライアンス活動を6つのワーキンググループで推進します。
・1年間でPDCAサイクルを1回転する活動をおこないます。

Ⅱ 2年目の活動

(1)コンプライアンス活動
・初年度のコンプライアンス活動の2回目のPDCAサイクルをまわします。
・3つの新たなワーキンググループにより他の分野のコンプライアンス活動を推進します。
(2)BCPの取り組み
・お客さまから要望の強いBCP活動を推進します。
・BCP活動の初年度として、重要な事業を1つ選定して活動します。
(3)人材育成の取り組み
・人材育成としての目指す姿や教育体系などを整備します。
・教育体系に従って次年度以降の教育スケジュールや予算化をおこないます。

Ⅲ 3年目の活動

(1)BCP活動
・BCPの対象事業を拡大します。
(2)CSR報告書の発行
・これまでの活動を盛り込んだ報告書を発行します。
(3)CSR活動の拡大
・海外拠点や関係小会社にCSR活動を拡大します。

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