★★★ Management & Golf ★★★
「三好の16番」
やっちゃいました。三好カントリー倶楽部西コース16番ショートホールで。
ゴルフ雑誌ALBAの中部決勝大会は3位までが沖縄の決勝大会にすすめます。東海クラッシックでおなじみの全長7000ヤードをはるかに超える難コース。事前の私の予測では80ストロークを切れば全国大会かなと。パーを拾いまくって15番ホールまで5オーバーで来た時、「もしかして優勝?」なんて思ったのが運の尽き。グリーン左の崖下に落として7打もかかり、次のホールも引きずってダボ。結局83ストロークでホールアウト。優勝は79ストローク、80ストロークまでが全国大会出場でした。
あーあの一打。しかし後悔先に立たず。It is no use crying over spilt milk.
けれども再発防止には繋げようと思います。原因は「目の前の一打への集中が足りなかった」こと。「もしかして優勝?」、「ホールインワン賞はゴルフグリップ100本か。」などと考えたり、「グリーン右のバンカーやいやだけど、左の崖下はもっといや」とネガティブで、積極的に狙いどころを定めていなかったこともダメなところでした。そういえば日頃の練習では狙いを定めずに漫然とボールを打っていたかなと反省しています。絶対に今後に活かします。
たった1件のコンプライアンス違反による不祥事で企業の存続の危機になる事件が後を絶ちません。お客様が離れる、取引先も離れる、不祥事の対応に追われ本業に手が回らない、優秀な社員が辞める、行政処分が下されるなど影響は甚大です。
その原因はコンプライアンスへの意識が低かったり、コンプライアンスのための仕組みが不十分だったりですが、日頃からの対応が行き届いていればなんとかなったはずということが多いのです。アマチュアゴルファーの1打は「あーやっちゃった」で済みますが、企業経営はそういうわけにはいきません。
私がコンプライアンスのコンサルティングや研修で述べている要点を二つ紹介します。
まずは、経営者、管理職など上司ほどコンプライアンスを実践することです。部下は上司の真似をします。上司のコンプライアンス意識が低い場合、部下もコンプライアンス意識が低くなり、企業全体のコンプライアンス意識の低下を引き起こします。上司ほど「正しいことか利益かを選択する場合には、迷わず正しいことを選ぶ」ことを実践することです。次にコンプライアンスの「適切な」仕組み作りです。コンプライアンス違反を引き起こした企業のほとんどは企業内でルールを定めていました。これが守られていなかった、つまり「適切な」仕組みになっていなかったのです。理由はいろいろ考えられます。そもそも業務の実態に合っていないルール、ルールを守るのに大変な手間がかかる、ルールを守っていないことが把握できていない、などなど。私は、「適切な」ルール作りは業務を効率化することと両立するまで知恵を絞ることと提言しています。
ゴルフも仕事も「たった1回の***」を引き起こさないために日頃からやるべきことをやっておかなければなりませんね。
★★★ ビジネスに役立つトピックス ★★★
「採用難は今後もずーっと続く」」
間もなく新入社員が入社する時期です。皆さんのところは計画通りに採用予定数を確保できたでしょうか。ほんの数年前までは学生の就職難だったのが近年は急速に採用難になりました。
これは一過性のものではありません。
今年の新成人は126万人、一方の定年を迎えてリタイアする人数は年間約170万人ですから毎年40万人以上の労働不足です。この傾向は今後さらに厳しくなり、日本全体が労働力不足に悩むことになります。企業では会社の魅力をしっかりとPRできなければ数年後からは採用ゼロが慢性化するところも出てくることでしょう。
学生が企業選定の際に重視することについて、様々なアンケートから次の傾向を認識できます。
1.やりたい仕事ができる
2.安定している
3.業界上位である
4.社風が良い
5.企業イメージが良い
これらを企業がそのまま実現するのは難しいのですが、次のように解釈してはどうでしょうか。
A.人を大切にし、能力を活かしている
B.顧客や取引先に支持されている
C.長期的な視点で経営している
D.正しいことを実践している
E.正しく、わかりやすく情報を発信している
こうするとどの企業でも実施できそうです。
そして、これらについての情報源として最も重要で、圧倒的に活用されているのは企業ホームページです。ところが、多くの企業ホームページは会社案内のような、どちらかというと企業間向けのもので、学生に十分に伝わりにくいものばかりです。
私はCSR活動の支援に注力しています。
CSRとは「本業を強化して社会に貢献し、長期的に繁栄する」ものとしています。CSR活動ではA.~E.はどれも重要な要素です。これらの活動をCSR報告書としてまとめ、ホームページに掲載すれば、学生から魅力的な企業と認識されることにつながることでしょう。
★★★ 後記 ★★★
最後までお読みいただきありがとうございます。
先日、ゴルフ練習場で良く見かける方(Kさん)が若い人(Hさん)を熱心に教えていました。Hさんはもうすぐ初ラウンドに行くそうで、もし100を切ったら会社からゴルフ会員権を買ってもらえるとのこと。なんともうらやましい会社です。
Hさんは良い球を打っていましたし、毎週末に800球ほど練習しているようなの可能性がありそうです。
練習の様子を見ていてふたつのことを感じました。
ひとつはKさんの熱血指導、もうひとつはHさんの聞き上手。
教える方の熱意は傍で見ていても伝わってきます。
これらにHさんは一つ一つ謙虚にうなづきながら、黙々と球を打っています。
仕事やゴルフを教えるのポイントはこれだと思いました。
(次回のメールマガジンで結果をお伝えします。)